高給の現場が多い「溶接」、資格を取れば更に収入アップ!?

高給の現場が多い「溶接」、資格を取れば更に収入アップ!?

「リフト」や「クレーン」を操作するには「資格」が必須です。
工場でエネルギーを生み出す「ボイラー」も同様。
では、火花をバチバチと散らしながら仕事に取り組む「溶接」は?
何と基本的な溶接機を使う分には「資格不要」なんです。
とはいうものの、資格を取得すれば給与アップや転職に有利!
そんな溶接の資格について調べてみました。

まずは「アーク」と「ガス」狙い!

リフトやクレーンを使って仕事をするには、操作のための「資格」が必要です。資格なくしてリフト・クレーンを操作するのは絶対にダメ!規則を守るだけでなく事故を起こさないためにも、無免許運転はやめましょう。

一方で「器具を使うものの、資格を必要としない」工場ワークもたくさんあります。代表的なのが「NC旋盤オペレーター」、そして「溶接」のお仕事ですね。

あんなに火花を散らしてキケンそうな溶接に資格が要らないのは、ちょっと驚いてしまうかもしれません。ですが、本当に不要なのです。ただし、「一部の溶接方法について」という注意書きが入ります。
「資格不要なのに、どうして資格を取得するの?」とお思いでしょうが、それは愚問です。「給料アップ」に繋がるのであれば、ゲットするしかないでしょう!もちろん、将来のキャリアを築くのにも、大いに役立ちますよ!

さて、「溶接」と聞くと、多くの方は「アーク溶接」を思い浮かべるのではないでしょうか?分厚いマスクを着けた人が「細い棒」を持ちながら、ジジジと火花を散らしている光景。あれがアーク溶接です。

アーク溶接

強力な放電現象(アーク放電)を利用する溶接手法。バチバチと火花を散らす「細長い棒」は電極で、「溶接棒」や「溶接ワイヤ」などと呼ばれています。この棒と溶接対象を接触させて通電させたあとに引き離すと5000℃を超えるアークが発生。その熱で溶接棒などが溶けて対象を固定するという仕組みです。

工場でおなじみの溶接方法で、基本的には資格不要で作業ができます。
もう1つ、代表的な溶接方法があります。それは「ガス溶接」です。

ガス溶接

プロパンやアセチレンといった可燃ガスを使って金属を接合する溶接方法のこと。

上図の「トーチ」よばれる用具の先端から、青白い炎を噴出させているシーンを見たことがある人も多いでしょう(画像は日酸TANAKA株式会社のカタログより抜粋)。ガスを扱うため安全な作業環境をしっかり整える必要がある点に注意してください。

こちらも、よく見かける溶接方法。
重要なのは、可燃性のガスを扱うため『資格が必須』な点です!

アーク・ガスの資格について

どちらも「溶接の基本」だけあり、資格の取得難易度は「低い」と言われています。

アーク溶接の資格「アーク溶接作業者」は・・・

●11時間の学科講習

●10時間の実技講習

上記2つの講習を受講すればOK。

ガス溶接の「ガス溶接作業者」は・・・

●9時間の学科講習

●5時間の実技講習

の受講が取得条件となっています。

どちらも、受講料を支払って講習を受ければOK。数日間要するとはいうものの、難しい受験ナシで資格が取得できるのがポイントですね。
溶接の道に進みたいのであれば、まずは「アーク」か「ガス」、もしくは両方の資格に挑戦しましょう

流行は「アルミ」、将来を見越して「管理」の道も

自動車、および建築関係で高需要なのが「アルミニウム」の溶接。アーク溶接なら資格は必須でないものの、「アルミニウム溶接技能者」を持っておけば技術の証明になります。給料&採用率アップに役立つことでしょう。

同資格には「基本」と「専門」の2種があり、
「どちらもアークやガスと比べて取得難易度が高い」んです。

アルミニウム溶接技能者

【受験資格】

●基本級

  • 1カ月以上のアルミニウム溶接の実務経験
  • アルミニウム溶接技術講習の修了

●専門級

  • 3カ月以上のアルミニウム溶接の実務経験
  • 基本給の資格所持者

【試験内容】

  • 学科試験
  • 実技試験

「溶接の実務経験」が必須で「ペーパーテスト+実技試験」によって合否が決まります。講習を受けるだけとは難易度が大きく異なりますね。アークやガスの資格を取って、経験を積んでから挑戦するのをオススメします。

また、「溶接管理技術者」「溶接作業指導者」などの資格を取得すれば、管理や指導する側への道も。まずは基本的な資格を押さえて、徐々にステップアップを目指してくださいね!

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