未経験でも工場内運搬で大活躍！「リフト」に乗れば不況しらず！？

工場内で重たい荷物をスイスイ運ぶ「リフト」のお仕事。
様々な場所で必要とされており、「資格さえあれば経験ナシでもOK！」という現場もあるほど。
そんな高い需要に支えられたリフトの世界を徹底解剖。
リフトの種類や仕事の内容、資格の取り方などをお伝えしましょう！

主役は「カウンター」と「リーチ」、それぞれの特徴は？

「工場内での運搬作業をお任せ！」「フォークで楽々♪」
よく目にするこうした求人。このほとんどが「リフト」を使ったお仕事です。

数十キログラムから、ときには1トンを超える大きな荷物まで。
工場内の物の流れ（構内物流）を根本から支えるのが、リフト操縦者に課せられた使命！

おおげさに表現しましたが、要は人が持てない重さの荷物の「ピッキング」「運搬」「荷積み／荷下ろし」がメインのお仕事。
大きな工場はもちろん、小規模な現場であっても、リフトがなければ仕事が進まない。そう言っても過言ではないほど、重要なポジションなんです。

さて、一口に「リフト」といっても、多くの種類があるのはご存知でしょうか？工場でリフトというと、一般的には「フォークリフト」を指します。

皆さんが想像するフォークリフトは・・・

こうした形状をしていませんか？

これは「カウンターバランスフォークリフト」。「カウンターリフト」や、単に「カウンター」と呼ぶ場合もあります。車両の前方に「フォーク」（荷物を載せるつめ）と「マスト」（フォークの支柱）を装備。カウンターウエイト（重り）を搭載しているため、転倒しにくいという特徴があります。
その安定性を生かすことで、車種によっては数十トンの貨物をスイスイ運ぶ場合も。工場内運搬の花形ですね。

そしてもう一つ、工場で需要の高いフォークリフトがあります。それが「リーチリフト」。

画像は「株式会社小松製作所」のカタログより抜粋しました。車両部分に立って操作するリフトです。フォークを取り付けるマスト部分が前後に動くのが特徴。小回りが利くため、狭い場所での運搬作業に向いています。ただし、カウンターリフトに比べて重量安定性を欠くため、より慎重な操作が必要です。

多くの工場で利用されているのが上記の2種。この2つをバリバリ乗りこなせれば、運搬のお仕事に困ることはまずありません。

また、「私はカウンターが得意」「リーチの経験があまりない」など、どちらかの経験しかない方も安心してください。工場によっては、両方の車種を導入しており好きな方で仕事ができる場合があります。
苦手な方を練習させてくれる会社も少なくありませんので、そうした求人を狙えば働きながらスキルアップが目指せます。お得ですね！

合格率『99％』！？リフトの資格に今すぐチャレンジ！

リフトを運転するには「資格」が”絶対に必要”です。「荷物を運搬しない」「敷地内だけ」「代表者が資格を持っている」など、どんな理由でも基本的には「ダメ」。操作する本人が資格を取得している必要があります。

さて、その資格。受講者に聞くと「一緒に数十人受けたけど、落ちた人はいなかった」「合格率は99％ぐらいでは」「2～3年に1人ぐらい落ちる」とのコメントが。そう、非常に取得しやすい資格なんです。これはもう、ゲットするしかありませんね。

リフトの資格は「フォークリフト運転技能者」と呼ばれ、2種類あります。1つは「フォークリフト運転特別教育」。これは最大積載荷重1トン未満のフォークリフトを運転する場合に必要で、事業主による「フォークリフト運転特別教育」を受ければOK。

最大積載荷重1トン以上の荷物を運搬するには「フォークリフト運転技能講習」をクリアしなければなりません。「要リフト資格」とある場合は、こちらのことを意味していますので注意してください。

試験の内容は「学科」と「実技」の2つ。まずは講習を受けてから、それぞれのテストへと進みます。講習内容は「自動車の運転免許」や「リフト操作の経験」の有無によって異なるのがポイントです。

学科の講習時間

実技と合わせても、「運転免許／リフト経験なし」の方で5日程度、「普通免許／リフト経験あり」もしくは「大型特殊免許所持」なら2日程度で取得可能です。学科試験の内容は選択式で、出題も講習をしっかり受けていればパスできるものばかり。実技の練習もクリアすれば、晴れて資格取得です。

費用は地域や講習の有無によって異なるものの、2万円～4万円程度が相場。規定を満たしていれば料金の補助が受けられます。これほど手軽にゲットできるのに、立派な国家資格。しかも、1度取得すれば更新無しで生涯有効。本当にオイシイ資格だと思いませんか？

リフトの資格は、工場での働き方の幅を広げると同時に収入もアップできる魔法のアイテム！
手に職がない、経験もないという方。リフトのお仕事で一発逆転を狙ってみましょう！