『検査』とセットの場合も!【バリ取り】や【かんたんな溶接】の仕事内容

『検査』とセットの場合も!【バリ取り】や【かんたんな溶接】の仕事内容

気軽にできるワリに、なかなか重要度の高いお仕事である「バリ取り」や「かんたんな溶接」
それぞれ単体で募集される場合もあれば、「検査」工程に組み込まれていることも。

「バリ取り」はプラモデルを作ったことのある人ならピンと来るかもしれません。
ですが「かんたんな溶接」は、作業内容が分かりにくくて不安を感じてしまいますよね。
今回は製品の仕上げに関わる、この2つのお仕事を紹介していきます!

超快感!?余分な「出っ張り」を取り除く「バリ取り」作業

鋳型から取り出される金属部品、成形されたばかりのゴム製品、型枠から取り外されたばかりのプラスチックなどなど。工場の中には「できたてほやほや」の製品たちが、次の工程を待っています
「プレス」や「溶接」などさらなる加工を施されるモノもあれば、「梱包」されて「出荷」など流通工程に送られる場合も。「次の工程」には、実に様々な種類があるんです

しかし、最初に述べたような「成形」の工程を終えた製品の場合、次に送られる工程は大体決まっています。それが『バリ取り』です。

バリ取りの「バリ」とは、金属やプラスチックなどを加工した際に発生する余分な「突起」部分のこと
プラモデルのパーツを枠から切り離した際に、その部分が平らにならず、ちょっとだけ出っ張ってしまったことはありませんか?あの不要な部分が「バリ」です。
調味料の袋などを手で切った際に、最後の部分だけが少しだけ山なりになったこともあるでしょう。アレも一種の「バリ」ですね。
出来上がった「タイ焼き」のフチがデコボコになっていませんか?あれも「バリ」です。

こうしたバリをそのままにしておくと、見栄えが悪いばかりか、今後の加工の妨げにもなってしまいます。キレイに確実に、取り除かなくてはいけません。

バリ取りの作業とは、製品の出来栄えを決める重要な作業なんです。

バリを取り除く手段にもいくつかあり、製品の材質によっても方法が変わります。

金属製品のバリ取りをする際には、「グラインダー」を使う場合がほとんどです。グラインダーとは研磨に使う砥石を高速で回転させて、対象部分を磨き上げたり、切断したりする機械のこと。加工対象が硬い場合に威力を発揮します。
バリを取りたい部分を回転している砥石に押し付けることでガリガリと削れ、バリがキレイさっぱりなくなります。
その際に気を付けたいのが「火花や削りカスが飛び散る」ところ。火花はヤケドの原因になるし、削りカスは吸い込むと体に悪影響。服のスキマに入ってしまっても、非常に不快な思いをします。

こうした火花や粉塵への対策がバッチリな機械を導入している工場もあれば、防塵マスクと手袋で作業する昔ながらの現場も多くあります。気になるのであれば、職場見学や面接の際にチェックしておいて下さい。

プラスチックやゴムなど柔らかい材質のバリ取りは、機械でなく手動でする場合があります。グラインダーでは製品が破損してしまうおそれがあるからですね。

上図はホーザン株式会社の「K-35 バリ取りナイフ」紹介ページより引用。プラスチック製品の「フチ」を専用カッターで削れば、バリがペリペリと剥がれていきます。ゴムの場合はハサミなどでパチパチと切断。これが「クセになるほど気持ちいい」という方も多くいらっしゃる作業です。エアーキャップをプチプチと潰す行為に近い物があるのでしょう。

バリ取りは手間こそかかるものの、決して難しい作業ではありません。慣れてしまえば作業効率はグングン向上するし、製品をキレイに仕上げる快感と達成感は、ほかの仕事ではなかなか味わえません。検査工程とセットになっている場合もありますので、細かい作業が得意な方はぜひ挑戦してみてください。やりがいのあるお仕事ですよ♪

「かんたんな溶接」のほとんどは「スポット溶接」

「プレスした製品をカンタンに溶接して終わり!」

「経験不問でOK!かんたんな溶接をお任せ!」

こうした求人、よく見かけませんか?

「溶接は技術も要るし危険だし、かんたんなワケないだろう」と思うかもしれません。ですが、「ボタンを押すだけでOK」な溶接もあるんです

それが「スポット溶接」です。

このスポット溶接にも複数の種類があり、工場で一般的に使用されているのは「抵抗スポット溶接」と呼ばれる方式。上下に分かれた電極の間に母材(溶接する材料)を設置し、電流による「熱」と挟み込む「圧力」で母材を固着させます。

画像は株式会社 ダイヘンが販売する「SL-AI II」シリーズ。スポット溶接機の1種です。機械前面の中ほどにある銅製の長い棒が「電極」で、ここに溶接したい部分をはめ込めば、わずか数秒で溶接が完了します。この手の溶接機であれば、派手な火花も飛びません。技術や経験がなくとも、安心&安全に溶接ができるというワケです。「かんたんな溶接」とあった場合は、ほとんどがスポット溶接のこと。まれに「半自動溶接」を指す場合もありますので、こちらも職場見学などの際に確認してください。

「バリ取り」も「かんたんな溶接」も、知識や技術、経験などは一切不要。難しそうだと避けていた方は、この機会にぜひとも挑戦しみてください。意外なほどにクセになり、楽しくお仕事に取り組めるかもしれませんよ♪

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