工場内だけが仕事じゃない!物流の花形「ドライバー」のお仕事

工場内だけが仕事じゃない!物流の花形「ドライバー」のお仕事

工場で出来上がった製品を次の工場へ。
製造と製造の現場をつなぐのが「運送」の役目です

未経験OK!年齢不問!免許あれば資格不要!
ハードル低く、若手もベテランもガッツリ稼げるこの仕事

物流の根本を支える、運送業の世界をのぞいてみましょう!

想像以上にホワイトな業界!向いている人には天職の「ドライバー」

工場で作った膨大な数の部品や製品。これを別の工場へ持っていったり、倉庫や問屋に運んだりするなど、「モノの流れ」を一手に引き受けているのが、トラックのドライバーを代表とする「運送業界」の面々です。
彼ら/彼女らが居なければ、どれだけ大規模な工場であっても運営がままなりません。それほど重要かつ、なくならないお仕事なんです。
ひと昔前は「ツライ」「キツイ」という声をよく聞きました。ですが、業界全体が改革され、今では非常に働きやすい環境が整っている職場に一新されたというのも魅力的なお話ですよね。

みなさんが「運送業」と聞いて思いつくのは、「Amazon」や「楽天」、「ヨドバシ」などの小包を運んできてくれる「ヤマト運輸」や「佐川急便」の方々ではないでしょうか?
この2社が主に手掛ける運送形式は「一般貨物自動車運送」と呼ばれ、基本的には短距離の運送を手掛けています。

一方、工場に関わる運送は、これと一味違います。

画像は「日野自動車株式会社」の「VQウイングバン」。こうした大型のトラックに、何百・何千と大量の品を積み込んで一気に遠方へと運ぶ。何ともダイナミックな動きが、工場ならではという感じですね。これを「自動車部品輸送」(単に部品輸送という場合もあり)と呼びます。
一般貨物自動車運送と部品輸送では、仕事内容や待遇などがまるで異なりますので、以下は工場に関係する「部品輸送」についてのお話となります。

さて、これほど大掛かりな運送。仕事内容はさぞかし大変だろうと考える方も多いはず。ところが、そうでもないようです
中規模の運送会社に勤務するドライバーに話を聞いたところ「楽しい」「力仕事はほとんどない」「もっと働きたい」との意見が、本当にたくさん聞かれます。それはなぜでしょうか、あるドライバーの1日を見てみましょう。

部品輸送ドライバーの、ある1日

6:00~ 出社、車のチェックをしてから工場へ出発

8:00~ 愛知県田原市の工場で荷積み → 次の工場へ

12:00~ 愛知県刈谷市の工場で荷積み/荷下ろし

お昼の休憩

16:00~ 愛知県小牧市の加工工場に到着

荷下ろしなど

17:00~ 工場から会社に出発 or 直帰

 

1日で数百キロを走り、荷積みや荷下ろしをして、積み忘れがないかなどの確認をする
「いやいや、やっぱり大変じゃないか」と思いますか?
安心してください。ドライバーの仕事は運転をすること。
そう、「荷積み/荷下ろし」をすることは、ほとんどありません

各工場の構内は、独自のルールによって安全が保たれています。そのため、いくら関係者とはいえ、外部の人間が構内で作業をするのは原則禁止。ただし、「運搬以外に荷積み/荷下ろしも含む」という契約を結んでいるなら、ドライバーが作業する場合もあります。

それでもリフトを使用するほか、車の後部に備わった荷物運搬用のエレベーター(上図)のおかげで作業は快適。

『部品輸送のドライバーは、パワステ(パワーステアリング)が回せる腕力があればOK』

と言われるほど、体力的な負担が少なくなっているんです。

荷物の移動に手間がかからないなら、あとはドライブ感覚。「いろいろな風景を見ながら」「自分ひとりの時間を楽しみつつ」「お給料がもらえる」。運転が好きな人にとっては、まさに天職。
ドライバーからは「仕事が自由にでき過ぎるから、もう企業勤めはできない」との意見も多く聞かれました。

渋滞こそあれ満員電車に揺られることなく、自分の空間で仕事ができ、休憩もバッチリ取れて(半強制)、働いた分だけガッツリ稼げる。
そんな運送業界、転職者大歓迎 & 脱サラの人も活躍中だそうですよ!

運転免許の取得時期で、乗れるトラックはガラリと変わる!

トラックを運転するには、当然のことながら「運転免許」が必要。おじさん方は「普通免許があれば4トンまで乗れる」と豪語します。若者は「そんなわけないじゃん、中型が必要だよ」と言い、もっと若者なら「準中型を取ったけど」という人も。
このあたり、どうなっているのでしょう。

免許の前に、まずはトラックのカンタンな基礎知識。トラックは主に「最大積載量」と「車両総重量」の違いでクラス分けされています。よく耳にする「〇トン車」というのは「最大積載量」を指す場合が一般的。「4トン車」なら「4トンまでの荷物を積めるトラック」(実際は5トン未満)ということ。今のところ、部品輸送は「8トントラック」以上が、メインで活躍しているようです。

それでは免許証の話。確かに昔は「普通免許」で「4トントラック」の運転が可能だったんです。普通免許のほか「大型免許」の2種しかなく、4トントラックより大きな車に乗るなら「大型免許」を取得すればOKでした。

平成19年に「最大積載量6.5トン未満」の車両を運転できる「中型免許」が登場。それに伴い普通免許で乗車できる車両の最大積載量が「3トン未満」に。4トントラックを運転するには中型免許以上が必要となってしまいました。

さらに平成27年、「準中型免許」が登場。これは「最大積載量4500キログラム未満」「車両総重量7500キログラム未満」「乗車定員10名以下」の3条件すべてを満たす車両の運転が可能となる免許のことです。上図は警視庁のWebサイトより抜粋。

そもそも、中型免許は
「20歳以上かつ普通免許(もしくは大型特殊免許)取得から2年以上経過」した人

大型は
「21歳以上かつ普通免許(もしくは大型特殊、中型免許)取得から3年以上経過」した人

こうした取得条件があるうえ、普通免許の乗車制限が改定された影響で「免許取りたての18歳は運送業で働きにくい」事態になっていました。それを緩和するために生まれたのでしょう。

昔は2区分だった運転免許が、2018年10月現在では4区分に。非常に分かりにくくなってしまいましたね。

要するに

◆平成19年6月1日以前に取得した普通免許
→4トントラックの運転OK

◆平成19年6月2日から平成29年3月11日に取得した普通免許
→2トントラックまでの運転OK
4トン以上は中型もしくは大型の免許が必要

◆平成29年3月12日以降に取得した普通免許
→2トントラックの運転もNG
4トン以上は準中型・中型・大型の免許が必要

ということです。
工場での部品運送に関わるなら、「中型、もしくは大型免許の取得」を目指しましょう!
その努力や手間に見合った稼ぎが期待できる業界ですよ♪

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