リアルなホンネ!期間工経験者が語る「得たもの」と「得られなかったもの」

リアルなホンネ!期間工経験者が語る「得たもの」と「得られなかったもの」

期間工には様々なメリットがある半面、デメリットも存在します。
一般企業に勤める正社員と比べて、そのメリットやデメリットに違いはあるのでしょうか?
契約期間を満了した期間工たちの、リアルな意見をまとめてみました。

「短期間で大金ゲット」が最大のメリット!数年で1000万円溜めた人も

期間工で働く意味、それは「短期間で大金を手に入れるため」でしょう。

まったくの未経験からスタートしても”東京都の30代男性の年収(2018年調べ)”に匹敵する稼ぎの仕事。これは、期間工以外はありえないと言っても、大げさではありません。
前向きな理由でも、マイナスな理由でも、ほとんどの人は「稼ぎたい!」という強い意志を持って、期間工に挑戦していることと思います。

期間工経験者にメリットを聞くと、やはり「一度にまとまったお金が手に入る」「お金を使わないから貯金しやすい」「短期間でガッポリ稼げる」など、金銭面に言及する人がほとんど。中には「お金以外は手に入らない」と言う方までいらっしゃいます。

実際にどの程度の金額を稼げるのでしょうか。2018年9月時点で掲載されている、トヨタ自動車株式会社の期間工求人を見てみましょう。
条件は「期間工は初めて」「1年間勤務」とします。

【勤務時間】

21日勤務+残業手当20時間分+深夜手当35時間分+時間帯手当78.25時間分

【月収例】

28万1090円(日給9900円計算)

上記に祝い金や手当などが加算され、最終的には

【満了時の総支給額】(規定あり)

450万円以上

例え年齢が10代だったとしても、まったくの未経験であっても、入社1年目で年収450万円を達成できてしまうのです。

厚生労働省が発表する、平成29年(2017年)の「学歴別にみた初任給」によると、
大学卒業者の初任給は平均して約20万6000円。
ボーナスが1カ月分としても、初年度の年収はおよそ267万8000円です。
手取りともなれば月18万円程度なので、手にできる年収額はもっと下がってしまいますね。

もし一人暮らしをした場合、家賃が5万円+水道光熱費・通信費で2万円+食費・雑費3万円としても、10万円が生活のために消えていきます。残り8万円で、貯金や趣味、遊びを賄わなければなりません。

一方、期間工の場合は会社が用意する寮を使えば「家賃&水道光熱費」がタダ。職場まで無料送迎あり、食堂完備など特典も満載。自由になるお金は、企業勤めの方と比べて格段に多くなります。
「貯金1000万円」という数字、期間工であれば現実的な金額だと思いませんか?

期間工の仕事は「稼げる」のはもちろん、寮のある求人を狙えば住まいと食事には困りません。
知識や経験がなくとも、裸一貫で大金を得られる。これが唯一無二のメリットなのです。

期間工の経験は評価されにくい…、でも対策はバッチリあります!

では「デメリットはありますか?」と聞いた場合、多くの答えが「成長できない」「何の技術も身に付かない」「体を壊す」というものでした。

期間工は基本的に「指示された作業をこなし続ける」お仕事。自らの判断で行動すれば、注意される場面も少なくありません。
本来、社会人は仕事などの成功や失敗から多くのことを学び、その経験を糧に成長していくもの。期間工従業者は会社勤めの方に比べて、そうした機会が非常に少ないのも事実。そうすれば、社会の常識や、ビジネスマナーに関する知識に乏しくなる可能性があります。

「仕事に対する責任が小さく、自分で判断しなくても良いから楽」。こうした考えで期間工を長く続けて年齢を重ねてしまうと、一般企業への転職が絶望的となる危険性があります。「期間工という仕事は、自分の目標や計画、復活などの踏み台だ」ぐらいの気持ちでいましょう。与えられた仕事をしっかり頑張り、期間を満了すれば、驚くほどの大金が手に入ります!次は、それから考えれば良いのです!

次に「何の技術も身に付かない」という意見。
これは「期間工で得たスキルは、ほかの現場で評価されにくい」というのが正確ですね。

「アルバイトや派遣社員での経験を、あまり評価しない」のが一般的である昨今。良い人材を逃しているなぁと思いますよね。ですが、日本の会社の大多数がこうした考え方なのだから、仕方がありません。

長いモノには巻かれるか、自分の能力をアピールするかしか無いのです。

そう、あなたの実力を見せられれば、何の問題ありません!

例えば「資格」を取得して期間工の経歴と一緒にアピールすれば印象は激変!
「何の技術もない人」でなく「現場経験がある、もしくは現場の雰囲気を知る有資格者」に見られます。調子の良いことだと思うでしょうが、人事とはそういうもの。深く考えないようにしましょう。

オススメなのが「リフト」「クレーン」「玉掛け」の3種。いずれかを持っておけば、様々な現場で活躍できます。期間工として働くとしても、資格手当などが支給される場合もあるため、取得に挑戦してみてくださいね。
「実務の経験がなくても資格があればOK」という会社も、たくさんあります。

「体を壊しやすい」というのも、紛れもない事実です。
無理な体勢での作業だったり、重たい物を持ち運んだり、同じ作業の繰り返しだったり。「簡単で単純な作業」といっても、1日中繰り返せば体への負担は大きいでしょう。「ばね指(腱鞘炎)」「肘や膝など関節の痛み」「腰痛」を患う人が多く、特に「腰」は「痛めたらもう期間工では働けない」ほどに深刻です。

とはいうものの、期間工でなくても体の不調や故障をまねく仕事は多くあります。就寝前にストレッチをする、休みの日はしっかり体を休めるなど、自分で予防や治療に努めてください。

期間工は雇用期間に定めのある「有期雇用」であるとはいえ、1週間で40時間前後働くため「社会保険」や「厚生年金」に加入できます。このあたりは、一般的な会社の正社員と変わりありません。
雇用保険の対象にもなりますので、退職後は失業保険を受給できます(規定あり)。

有期雇用の期間工に対し、正社員は基本的には雇用期間の定めがない「無期雇用契約」。
ですが、終身雇用制度が崩壊したと言われる今では、無期雇用が大きなメリットとなるかは怪しいところです。

社会保障の分野において、期間工と正社員で大きな違いはありません。
大きく異なるのは給料と将来性。

得られたのは「大金」で、得られなかったのは「職歴やスキル」のようです。

どれだけ稼げるといっても、やはり期間工は長く続けるべき仕事とは言えません。
目標達成のための手段として活用する。これが、期間工という仕事の強みを最大限生かせる働き方なのでしょう。
しっかり稼いでから、次に繋げてくださいね!

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