期間工(期間社員)を辞めるには?退職の際に気を付けておきたいコト

契約期間の定めがある期間工(期間社員)は、早かれ遅かれ契約期間の満了などによる「退職」がやってきます。
退職の手続きはどうすればいいの?寮に住んでいるけど荷物などはどうすれば?満了金はどうやって支給されるの?などなど、不安に思うことがたくさんあるでしょう。
今回は退職時に必要なことのほか、退職時・退職までに気を付けておきたいポイントをご紹介いたします。
その時になって慌てないように、予習をしておきましょうね!

退職するには「契約更新しません」と伝えればOK!無断退職は絶対NG!

期間工(期間社員)とは雇用期間の定めがある従業員のこと。数カ月間の短期雇用契約の更新を繰り返すことで、1つのメーカーに最長2年11カ月(会社によっては3年)まで勤務できます。この最長雇用期間をマックスまで勤め上げる、もしくは契約の更新をしない場合は強制的に「退職」となるのが、一般企業にお勤めの方と異なる点ですね。

さて、「最長雇用期間の満了」による退職の場合は会社側から雇用の終了を伝えれられるため、こちらから「退職の意思」を伝える必要は基本的にありません。また、最長雇用期間内であっても「次回の契約更新はしない」ことを上長や担当者に伝えれば、それが退職の意思表示となります。
契約更新の数週間前に「次回の更新をするかどうかの確認」がありますので、その際に更新しない旨を伝えればOK。自分の気持ちがしっかり決まっているなら、その確認より前に伝えても構いません。もし契約更新の確認がない職場であれば、可能なら1カ月ほど前までに退職の意思を伝えておくと、現場がパニックにならずに済みます。

期間工(期間社員)のように「雇用期間の定めがない契約」の場合は、「やむを得ない事由」がない限り契約期間を満了してからでないと退職が認められません。もし、どうしても契約期間内に退職しなければならない場合は、なるべく早く責任者に伝えてください。何の相談もなく無断退職してしまえば、今後そのメーカーで働けなくなるばかりか、損害賠償請求をされる可能性もあります。無断退職は絶対に避けましょう

退職の意思を伝えたら退職届などの関係書類がもらえるので、記入して提出すればOKです。ブラック企業のように「辞めさせてもらえない」という事態は、まずありませんので安心してくださいね。

入社も退職もカンタン。これが期間工(期間社員)の良いところでもありますね!

退寮と引っ越しの予定はお早めに!

もし入寮している場合は、早めに引っ越し準備を始めることをオススメします。数カ月~数年暮らしている方は特にご注意。知らず知らずのうちに、細々したものが増えているはず。ギリギリで片付け始めて「退寮日に間に合わない!」ということにならないためにも、余裕を持って荷造りを進めていきましょう。
とはいうものの、寝具や家電は備え付けのものがほとんどなので、大掛かりな引っ越しにはならないはずです。数個の段ボール箱に収まる程度の荷物しかないなら、引っ越し業者ではなく「宅急便/宅配便」を使うと安く済みます

また、寮を利用している人は退職届の用紙と一緒に「退寮届」も受け取っているハズ。こちらも忘れず記入して寮の管理者(寮長)に提出してください。寮で暮らしていない方は必要ありません。
退寮日を迎えたら、掃除はできているか、私物が残っていないかなどをチェックされます。問題がなければ退寮、私物が残っていれば手で持って帰るか宅配便を使いましょう。

退職時のお楽しみ「満了金」!重要書類のチェックも忘れずに!

期間工(期間社員)をやる意味を問われれば「満了金」と答える方も多いでしょう。満了金とは給料以外にもらえるボーナスのこと。例えばトヨタなら「200万円」以上、ホンダなら「180万円」以上ものお金がもらえます。

支給のタイミングはメーカーによってまちまち。一定期間ごとに支給される場合もありますが、多くの場合は退職時に既定の金額がまとめて支払われます。給料+手当+満了金で、退職月の給料が100万円を超えることも珍しくありません。

こんなに魅力的な満了金、満額もらうためには「いくつかの条件」をクリアする必要があります。基本的には「出勤率90~100%」「契約期間を満了している」の2つ。出勤率は毎月の判定で、基準に届いていない月は「減額」厳しい企業では「ナシ」となってしまう点に注意しましょう。この毎月の積立が、満了金の総額となって受け取れます。

もし皆勤なのにも関わらず満了金の額が減らされているのであれば、遠慮せずに企業へ問い合わせてくださいね。

退職時に気を付けて欲しいのは「転居先」や「連絡先」に記載する住所について。退職後には、失業保険の受取や転職の際に必要となる重要書類が、転居先や連絡先の住所に送付されてきます
具体的には「雇用保険被保険者」「源泉徴収票」「離職票」(要/不要を選択する場合あり)「健康保険被保険者証資格喪失確認通知書」など。特に「離職票」は失業保険の受給に必要ですので、次の職が決まってない方は忘れずにもらうようにしてください。

正規の手順で退職する場合は、会社側の指示に従うだけで円滑に手続きできます。書類の記入漏れやミス、私物の撤去忘れなどに注意すればOK。有給が残っている場合は、状況を見て消化してしまうのも良いでしょう。くれぐれも、無断退職だけはやめましょうね!

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